今回のこのテーマでは最後の第五話になります。
一番お伝えしたかったのは、年齢を重ねても、絵心と好奇心がある限り、まだまだ写真は上達することです。誰もがうなるベストショットは、アマチュアだとか、写真歴が浅いとかはまったく関係なく、高い評価が待っています。奇をてらうのでなく、また技術を凝らすのでなく、見慣れたものでもアングルによっては素晴らしいものが写せるかもしれません。
好きな写真家の一人、ソール・ライターは89歳で亡くなる直前まで毎日マンハッタンの自宅の近くで写真を撮っていたそうです。彼独特の視点で、雨とか赤い傘がアクセントになる絵柄が気に入っています。彼の作品をネット検索してご覧いただければ、ご納得いただけるところもあるかなあと思います。
2016年に開催された伊勢志摩サミットの「世界に届けたい日本」フォトコンテストと植田正治写真美術館で撮った入選作です。
「小さな秋見つけた」 |
「”前後ろ”向き」 |
「”前後ろ”向き」は、たまたまいたドイツ人の旅行者がモデルになってくれました。露出を抑えて暗めにし、シルエット効果を狙いました。適正露出で撮っていたら平凡な写真になったと思います。こんな撮り方もありです。
MLBでは黒人プレーヤーはご法度だったのを、ドジャーズは球界の猛反対を押し切って入団させ、彼もその期待に応え活躍しました。現在は、彼の背番号42はMLB全球団の永久欠番になり、最優秀新人選手賞はジャッキーロビンソン賞になったことがすべてを語っています。ドジャーズを惚れ直しました。
彼と野茂氏と大谷選手三人の共通点は、ドジャーズのDNAである先陣を切る未踏への挑戦です。この歳ですが、大いに刺激を受けました。所詮かなわないだろうと思える著名な写真家に対し「憧れを捨て、勝つことだけを考えようと」。(大谷選手がWBC決勝のアメリカ戦の試合前にロッカールームで発した名言借用)
ご自身の感性を信じ、プロをしのぐ、すごい写真を撮るのだというチャレンジをされてはどうですか。
年齢は単なる数字、青春の熱い心意気でコンテスト入賞を目指されてもいいのではないでしょうか。
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