7月に大谷君を観にドジャースタジアムに行ってきました。彼の応援以外に目的はもう一つ。70名以上の日本人大リーガーの先鞭をつけた野茂英雄の足跡を展示品などから辿ることでした。
少人数のスタジアムツアーに参加し、その目的が達せられましたが、この話は長くなるのと本題と離れるのでまた別の機会とします。
大谷君のアップを撮ろうと張り切っていたのですが、球場では長さが15センチ以上のレンズは持ち込めず、試合中は写真が撮れないという制約があり断念しました。(テレビ中継を観るとスマホで撮っている人が結構いますが、ルール上はダメです)
小生よりずっとレベルの高い写真を撮られる方もいらっしゃるので、おこがましいかもしれませんが、上達を目指される初心者限定で少しアドバイスがあります。小生は一応日本写真協会の会員なのでお許しください。
撮影時、基本的に心がけることはピント、構図、適正露出ですが、余裕がでてきたらもう一つ大事なことがあります。
それは「引き算」です。記録写真や説明写真でなければ余分なものはできるだけ写さないことです。
主役が何なのか瞬時に判断してシャッターを切るのを心がけると作品のクオリティは自ずと上がっていきます。
画面に主役を引き立たせる脇役がいればさらにいいですね。
スナップ部門のコンテスト上位入賞作品をじっくり観察すると、余計な情報は入っていないことに気がつかれるはずです。カメラマンの意図するテーマが説明なしで伝えられたら理想的です。
できるだけ写真展に足を運ばれ、A4以上のサイズの作品を直に鑑賞されるのをお勧めします。気に入った作品があったら、何に引き付けられたのか探してみてはどうでしょう。案外簡単なことかもしれません。でも作品作りのヒントになるのは間違いありません。
腕が上がったら、自信作をプリントアウトし、周りから正直な批評を聞かれるのもお勧めです。好評ならコンテスト入賞を目指されるのもいいではないでしょうか。
「Fairyland」は明治村で撮った二人のコスプレヤーが主役です。小さな傘をさしている無表情の背の高い女性(?)と笑顔のプラスサイズの女性とのコンビの違和感が面白く印象的でした。第一話で肖像権のことに触れましたのでこの写真は大丈夫かというご質問があるかもしれませんが、コスプレのイベントの場合、通常問題はありません。プレーヤーも撮ってもらいSNSなどで拡散を希望するナルシストが多いと思います。この写真を撮ったとき、念のために許可はもらいましたが。(様々なイベントがありますが、必ず撮影可能かどうか確かめるようにして下さい)
この作品のポイントは手前の踊り手のするどい右目です。もっと他の情報が入ったカットもありましたが、引き算したもので応募しました。
「秘めた情熱」 |
皆様もどこかでこんなスナップ写真をトライされてはどうでしょう。
1962年入社 85歳 渡戸貢朔です。 上野の東京都美術館JPS展にいってきました。 展示番号195 秘めた情熱 拝見しました。 なるほど、ブログではわからなかったですが、右目のピン、ばっちりですね。 動いてる被写体でどうしてこんなことができるのか? シーフォーレの会でお会いできたらお話しをお聞かせください。 私のカメラ歴は家内と一緒に十数年まえ横須賀のJPA会員 村木捷夫さん(故人)の主催するクラブに入ってからですが、風景写真主体で、キャノンクラブの東京第五にはいり 伊勢和紙の三輪薫先生 にもついてきました。 今は家内も二人とも体をこわして遠出の撮影旅行ができなくなったので、横浜の花写真家ハルさんのグループの作品展に花写真を出したりしています。
返信削除私
渡戸貢朔さまへ
返信削除ご丁寧なコメントを賜りありがとうございます。上野までご足労頂き誠にありがとうございました。身に余るお言葉、汗顔の至りです。次回のJFEエンジOBOG会でお会いし写真談義をさせていただくのを楽しみにしております。小職は1974年入社で津造船からスタートしました。若輩者ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。