球形ガスホルダー
JFEエンジニアリング社内報新年号の表紙は球形ガスホルダーの写真でした。多分中圧タンク(1.0〜9.9/cm2)ではないかと、今建設されるガスタンクの90%以上がこのタイプですから。供給量の半日あるいは1日分の供給量を目安にホルダーの大きさが決められており、大規模停電のような際にも自家発電設備に加えガス導管の環状化・ブロック化で供給に支障が出ないよう配慮がなされています。
3年近くのコロナによる閉塞状態から開放され新幹線を利用して旅に出る機会が皆さんにあると思います。その際沿線の景色に目配りをお忘れなく。東海道新幹線からは、静岡で、そして福山・山口、続いて福岡で絵や文字入りのそれが目に入るはずです。上越新幹線からは熊谷、長岡、黒鳥、新潟で、そして東北新幹線からは福島で球形のタンクを認めるはずです。このようにガス会社の主要施設が鉄道の近くにあるのは偶然ではありません。かつてはガスは石炭から作られ、その石炭の大量輸送手段は鉄道しかなく、従ってガス会社の立地が自ずから駅の近くとなったからです。
そして多くのガスタンクに目立つ絵や文字。ネットで調べると、それらがガスタンク上に描かれたものだとしています。ですが現在は殆どそれはタンクに貼られたシールなのです。航空機や市中を走る電車やバスの広告がシールであることを考えると納得ですね。
(旧ガス営業有志 筆)
0 件のコメント:
コメントを投稿